自閉症スペクトラムは生命保険に加入できるのでしょうか。
自閉症スペクトラムと診断されると、生命保険へ加入しようとしても保険会社に断られてしまいがちです。
自閉症スペクトラムであることを隠したまま生命保険へ加入しても、告知義務違反として保険金支払い拒否対象となるのでどうしたら良いのでしょうか。
自閉症スペクトラム 生命保険｜生命保険に入りにくくなる
自閉症スペクトラムと診断されると、発達障害有りとして生命保険に入りにくくなります。
全ての生命保険へ加入が出来ないわけでは無いものの、審査が厳しい生命保険ほど自閉症スペクトラム自体がリスクと考えられてしまうので、保障期間が終身と長いタイプほど引き受けを断られがちです。
自閉症スペクトラムは、アスペルガー症候群や高機能広汎性発達障害といった複数のタイプを含んでいますが、必ずしも知性が低いわけではありません。
興味関心がある分野に対しては特異な才能を発揮することもあるほどですから、人見知りが激しくコミュニケーション力が弱いと考えればわかりやすいです。
自閉症スペクトラム 生命保険｜生命保険会社にとってリスクと考えられる
自閉症スペクトラムは、生命保険会社にとってリスクと考えられてしまうので、払込保険料に対して保障を細かく計算して規定している保険商品にとって想定を超える事態を発生させる要因となります。
リスク管理をしっかり行い予測を行った上で保障内容を決めているので、相互扶助の意味合いが強い生命保険では貯蓄性が高いとはいえ健康リスクが高い人を加入させるという判断は避けることになりがちです。
自閉症スペクトラムの中には、二次症状として外部への暴力性や自傷行為に走る人が少なからず存在するので、全ての自閉症を持つ人が二次症状を表すわけではなくても保険会社としてはリスクとして捉えます。
自閉症スペクトラム 生命保険｜生命保険では告知義務に該当する
自閉症スペクトラムを持っていながら、生命保険へ自閉症であることを隠して加入しても告知義務違反として保険金支払い拒否を受けてしまいます。
なぜなら、自閉症スペクトラムであること自体が、生命保険加入審査時の告知義務に入っている疾病とされているからです。
告知義務違反を行ってしまうと、今までの払込保険料がいくらであっても戻ること無く強制解約となってしまうので、そもそも生命保険へ加入する意味がありません。
自閉症スペクトラムは、人付き合いを練習する方法や適切な治療を受けることで日常生活を行えるようになる人もいるので、正直に生命保険加入時には告知を行う必要があります。
自閉症スペクトラム 生命保険｜ぜんち共済の生命保険を検討しよう
自閉症スペクトラムがあっても加入出来る生命保険として、ぜんち共済の「ぜんちのあんしん保険」があります。
生命保険加入前から既に発症していた自閉症スペクトラムによる入院や治療に対しては保障対象外となりますが、他の特定疾患として精神遅滞やてんかん発作が起きて死亡した場合には特定疾病入院保険金や特定疾病死亡保険金の対象です。
また、最大5億円の個人賠償責任保険が付帯されているので、日常生活で他人に傷害を与えたり損害賠償請求が必要になった際に生命保険で対処出来ます。
1泊2日の入院から入院給付金を受け取れるので、公的健康保険でカバー出来ない部分を賄うことが可能です。
自閉症スペクトラム 生命保険｜コープ共済に入れる生命保険がある
自閉症スペクトラムと診断されても、コープ共済の「たすけあいジュニア20コース」ならば生命保険に加入できる可能性があります。
なぜなら、出資会員向けの共済保険という扱いになるので、加入条件としてAとBという2つのタイプが用意されているからです。
保障内容に違いがあるものの、告知事項をしっかり行えば基本保障に加えて先進医療特約と個人賠償責任保険特約を僅かな金額で付帯出来ます。
加入年齢を満19歳以下とすることにより、年齢に応じた必要な保障を準備出来ます。
自閉症スペクトラムの症状が成長に伴い改善されたならば、将来別の生命保険への加入も期待可能です。
自閉症スペクトラム 生命保険｜加入しやすい生命保険を選ぼう
自閉症スペクトラムと診断されたならば、最初から加入出来る見込みがある生命保険を選ぶと良いです。
保険会社により生命保険の加入条件が異なるので、共済タイプの生命保険ならば加入条件を緩やかにしている生命保険があります。
何度も生命保険へ申し込みを繰り返して断られるよりも、最初から自閉症スペクトラムでも加入出来る可能性が高い生命保険を選ぶと良いです。