Advertisements

不妊治療と生命保険の告知義務違反解説

不妊治療 生命保険 告知義務違反 サムネイル

不妊治療を受けた場合、生命保険加入時に告知しないと告知義務違反となるのでしょうか。

近年、7組の夫婦のうち1組は不妊と言われ、不妊治療を受ける女性は増えてきています。

不妊治療を受けていることで生命保険加入に影響が出るのかどうか、とても気になっている方も多いと思います。

そこで、今回は、生命保険の告知や告知義務について、不妊治療の保険加入への影響についてまとめていきたいと思います。

Advertisements

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|告知とは?

まず、保険の告知とは一体どのようなものなのでしょうか。

告知とは、保険に申し込む人(被保険者と言います)が、自分の最近健康状態これまでかかった病気体の障害といった健康に関する事柄や、職業などについての情報保険会社伝えることを言います。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 告知とは?

そして、告知の内容によって、保険会社の審査通らず、加入を断られることもあります

それでは、この告知というシステムが存在する理由は何なのでしょうか。

それは、加入者ごとの保険契約の公平性を保つためです。

保険というものは、加入者同士がお金を出し合って、万が一のことが加入者の誰かに起きた場合には助け合うという「相互扶助」の仕組みで成り立っているものです。

そのため、告知がなくなってしまうと、健康にリスクを抱えた人が保険加入し、短期間のうちに次々と保険金を受け取ってしまうという事態が起こる可能性が出てきてしまいます。

そうなると、健康な人がいざという時に保険金を受け取ることができないという事態につながります。

こうした不公平を未然に防ぐために、告知という仕組みが存在しているのです。

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|告知義務とは?

続いて、告知義務とはどのようなものなのでしょうか。

告知とは、先ほど説明した通り、保険加入時に自分の健康状態などについて伝えることでした。

この告知は、必ず行わなければならないもので義務になっています。

このことを「告知義務」と言います。

告知の方法様々で、主に以下の方法があります。

  • 告知書と呼ばれる質問事項が書いてある書面に記入して回答する方法
  • 健康診断書を提出する方法
  • 医師の診断書を提出する方法
  • 保険会社の面接士と直接面接する方法

もしも、告知で健康状態やこれまでの病歴を詐称すると、それは「告知義務違反」となってしまいます。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 告知義務とは?

告知義務違反が明らかになった場合には、契約解除される可能性や、保険金給付金についても支払われない可能性が出てきてしまいます。

告知義務違反を犯して何とか保険に加入できたとしても、違反が発覚してしまえば保険金がもらえないどころかそれまで支払ってきた保険料も無駄になってしまう事態になってしまいます。

したがって、告知義務違反にならないように、ありのままの状態を伝えるようにしてください。

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|告知書の質問内容とは?

では、告知書への記入で告知をする場合どのような質問答えなければならないのでしょうか。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 告知書の質問内容とは?

保険商品によって、多少違いはありますが、多くは以下のような質問内容となっているようです。

  • 最近3ヵ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか?
  • 検査の結果、再検査・治療・入院・手術をすすめられたことがあるか?
  • 過去5年以内に、病気やケガで手術を受けたことがあるか?
  • 過去5年以内に、7日以上の入院をしたことがあるか?
  • 過去2年以内に健康診断・人間ドック・がん検診を受けて異常を指摘されたことがあるか?
  • 過去5年以内に妊娠・分娩による異常によって、医師の診察・検査・治療・投薬・入院・手術を受けたことがあるか?(女性のみへの質問)

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|不妊治療は告知する必要あるのか?

それでは、不妊治療を受けている場合や受けた場合、そのことを告知する必要はあるのでしょうか。

不妊治療現在進行形で行っている場合は、もちろん、先ほど紹介した告知の質問項目該当しますので、告知することが必要になります。

また、過去に不妊治療を受けていたが診療が完了しているという場合も、診療完了後から既定の年数がたっていなければ、正確に告知する義務があります。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 告知する必要あるのか?

薬の処方もなく診察相談をしただけであっても、診察の履歴が残っていますので、それは告知する必要があるため注意が必要です。

具体的な治療行為はなかったから告知しなくても良いだろうと自己判断してしまい、未告知のまま保険に加入してしまうと、告知義務違反に問われてしまうことになります。

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|不妊治療していると保険加入はどうなる?

先ほど説明した通り、不妊治療を受けている場合や受けた場合は、保険加入時にそのことを告知する必要があります。

それでは、告知をしたことにより、保険への加入は難しくなってしまうのでしょうか。

実際のところ、加入自体断られてしまう可能性低いものの、やはり通常の条件での加入は難しく、一時的な条件付きで加入が認められるのが一般的です。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 保険加入はどうなる?

多くの場合が「子宮や子宮関連部位」や「卵巣」、「異常分娩(帝王切開など)」に関して、数年間は保障されないということになります。

したがって、将来的に妊娠を考えている方は、生命保険は年齢や状況的に関係ないものとは考えず、早め早め加入検討するのがオススメです。

不妊治療を受けた場合の生命保険の告知義務違反について|まとめ

ここまで、生命保険の告知や告知義務違反、不妊治療と生命保険の告知や加入の関係についてまとめてきました。

不妊治療医療保険対象ならないものも多くあるため、病気と切り離して考えてしまう方も多いと思います。

しかし、保険加入の場合には、不妊治療は告知すべき事柄となってしまいますので、告知義務違反にならないように、正確に告知するようにしてくださいね。

不妊治療 生命保険 告知義務違反 まとめ

また、これから妊娠を考えている方は、より良い条件で保険に加入するためにも、早め早め生命保険検討することがオススメです。